【仕事】ADHDが一般雇用で働くのは可能?告知のメリット・デメリット

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発達障害を持つ人が健常者と同じように働くのはまだまだ難しいと感じる現在ですが、みなさんはどう思われますか?

今年の9月には、「
国税庁・国交省・法務省で障害者雇用の水増し」が問題になりましたよね。
毎年内閣府が公表している『障害者白書』(平成30年版 障害者白書)によると、障害者雇用状況は14年連続で増加しているようですが、水増し問題から考えるとこのデータも確かなのか?と疑いたくなります。

このニュースは障害者雇用に対するマイナスイメージを強めるきっかけになりました。
見た目にわからないADHD(発達障害)なら、クローズを選ぶ人が多くても不思議ではありません。

私自身一般雇用で働いていた経験があるため、そのメリット・デメリットをまとめます。
また、同じ会社で後にカミングアウトした経緯についても触れたいと思います。

ADHDが一般雇用で働くのは可能?

秘密

当事者であるADHDに限って言えば、一般雇用(しかもクローズ)で働くことは可能です。(他の障害に関しては知識不足なためこのように書いています)

よく「ADHDでも、得意分野かつ自分の作業に集中できる環境なら就労は可能」という意見がありますが、本当だと思います。

障害の度合いにもよりますが、たとえADHDでも薬の服用や最低限必要な仕事上のマナーを訓練すれば不可能ではないのです。私自身、かかりつけ医にも言われたました。

今は発達障害でも仕事をうまくこなすためのコツが載っている本や、実際に働いている人のブログなど、探そうと思えばいくらでも情報が出てきますし、障害があってもも工夫して働くことはできます。

最近話題になったのはこちらですね。
発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

しかし、口では簡単に言えても、実際に働くとなると色々な壁にぶち当たります…

次の項目では、私自身が経験した一般雇用のメリット・デメリットを簡単にご紹介します。

 

POINT

  • 一般雇用とは
    障害のない人と同じ条件で雇用されること。
    就職する際に発達障害を申告しなければならないという決まりはなく、告知は本人次第。
  • 障害者雇用とは
    障害者手帳を取得している人が、仕事をする上で周りの配慮を受けながら働くこと。

※今回は一般雇用(クローズ)についてのみ書きます

ADHD 一般雇用のメリット・デメリット

一般雇用のメリット

・求人が多い
・給与が健常者と同じ

いきなり生々しい話ですが、やはりこの違いは大きいです。
給与に関しては”スキルや経験があれば”その差はそれほど大きくないようですが、求人は圧倒的に少ないです。

また、環境や仕事に適応できた場合、キャリアップのチャンスもあります。

一般雇用のデメリット

・普通の人と同じ仕事量・成果を出すことを求められる
・一生懸命やっているのに些細なミスを繰り返すのでなかなか信用してもらえない

一般雇用の場合は、苦手な仕事でもこなさなければなりません。ところが、(ADHDの特質上)不得意な作業を頑張っても、人並みかそれ以下にしかならないのです。

正直言って、仕事内容と自分の得意分野がマッチしなければ殆どデメリットしかありません。
上記の2つが原因で、もともと低い自尊心がさらに低下します。もう本当に精神的に参ります。(経験談)

私がADHDをカミングアウトした経緯

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私は就職活動を一般雇用で進め、希望の職につくことができました。

参考までに、当時の私の状況を簡単に載せておきます。

  • 新卒・一般雇用
  • 2人目の新卒採用
  • 中小企業
  • 一人暮らし(大学からなので歴は長い)

しかし、入社後どんどん上に挙げたようなデメリットの比率が高くなり、精神的に追い詰められていったのです。

最初に任された仕事は、まさに私の苦手分野のオンパレードでした。

私は大学進学を機に親元を離れたので、一人暮らしで生活を整えるのが難しかったことも大きかったです。しかし、実家・一人暮らし関係なく、ADHDが向いていない仕事についた場合はいずれこうなってしまうでしょう。

告白した時は本当に精神的に参っていて、「頑張りたい気持ちを伝えてもどうにもならなければ、諦めよう」と思っていたほどです。

異動先の部署は社長が唯一私の能力を認めてくれていた分野だったので、それはもう必死で頑張りました。しかし、中小企業で他に同じ仕事をしている人がいなかったこともあり、いつまでたっても評価されないまま…

少しずつ周りが認めてきてくれたかな、と波に乗ってきた頃、私は体調を崩してしまいました。
パニック発作を起こし、『自律神経失調症』と診断されたのです。

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ADHDの人はもともと自尊心が低い傾向があり、問題を一人で抱えがちです。
私の場合は、同じ部署に親身になってくれる先輩がいたのですが、雇用形態の違い(パート)から同僚のように…とはいきませんでした。

告知するかどうかという問題

子ども

適職につけて、多少困難さを抱えながらもうまくやっている人もいるでしょう。一方、ADHDの症状によって苦しんでいる人も多いのではないでしょうか?
そんな方達にとって、ADHDをカミングアウトするかどうかは大きな問題ですよね。
私も、実際伝えたタイミングより何ヶ月も前から悩んでいました。

告知後、うまくいく可能性もある

先輩の「もっと早く伝えていたら、早い段階で対策出来たかもしれない」「自分ができること、出来ないことを会社に伝えるのは働く側の責任だよ」という言葉は今でも心に残っています。

確かに伝えたあとは、当然「なんで黙っていたんだ」とも言われましたが、それより異動させてもらえたことに驚いたんです。伝えることで配慮してもらえることもあるんだ、と。(ちなみに、知っていたのは社長と仲の良い先輩、上層部の人だけです…多分)

結果的に体調を崩し退職することにはなりましたが、「言ってよかった」と思っています。
(退職の理由は他にもあったので、辞めていたと思いますが)

告知した場合のリスク

黙っていたわけですから、相手からすると「騙された」ように感じるのも無理はありません。
そして、いくら出来る限りの配慮をしてもらえたとしても、見る目は変わってしまいます。

私の場合は「今の仕事が出来ないなら、うちの社員としては難しい。そうなるとパート扱いになる」と言われました。正直、ADHDを理由に雇用形態を変えたり解雇することはどうなのか、と感じますが、実際解雇されている人も多いですよね。

告知する前に味方を作っておく

カミングアウトするならば、味方になってくれる人が必要です。
上層部に伝えた場合、必ず近くで働いていた人に実情を聞きます。

その時、味方となってくれる人が「これは出来ないけれど、これは出来ている」「こういう仕事が向いていると思う」など、具体的な症状を説明したり、フォローしてくれる可能性が高いからです。(私の場合は告知を勧めてくれた先輩がそうでした)

しかし、仕事上迷惑をかけることが多いADHDが味方を作ることは、それはそれで大変です。

実際の告知やその準備については別の記事にまとめます。
【仕事編】ADHDを会社に告知する前の準備3つ。好転する可能性も(準備中)

会社に雇用される以外の働き方

ちょと話がそれますが、今は働き方の幅も広がりつつあります。
政府が副業やパラレルキャリアという働き方を後押ししているくらいですしね。
知らないだけで、企業に雇われる以外にも働き方はたくさんあります。

私は退職後、『フリーランス』という働き方を選びました。

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ADHD女子が仕事辞めてフリーランスに!メリットや向き不向きを解説!

2018年10月16日

そして、このブログも始めました。
挑戦したいことはもっともっとたくさんあります!

もしあなたに得意なことや挑戦してみたいことがあるなら、「会社から評価されなければ」「会社を辞めてはいけない」という考えに縛られず、「自分に合った働き方を見つける」方向へシフトしていくのも一つの手です。

もちろん会社を辞めることは色々な面でリスクがあるので、計画性はが必要です。
でも、パニック発作を起こして休職→会社を辞めた私も、なんとか生きてます。

まとめ:本当に苦しければ、辞めるつもりで伝えてみる

カミングアウトする前は本当に苦しかったです。仕事自体も、精神的にも。
しかし、伝えてよかったこともあったからこそ、今悩んでいる人は「伝えずに辞めるなら、辞めるくらいの気持ちで言ってみる」ことを検討してみてください。(無責任にこんなこと言ってすみません)

私の場合、一人暮らしなのに仕事を辞めたらどうやって生活していくの?実家に帰るの?と、その後のことを考えて体調を崩すまで踏み切れませんでした。

でも、意外となんとかなるもんです。体が健康でさえあれば。
「健康第一」って、今は本気で思います!

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ABOUTこの記事をかいた人

るるん

20代後半・女性のADHDフリーランサー(デザイン/ライター)。 大学時代、二次障害の鬱をきっかけに発覚、それからは「ADHD女性の生き方」を模索し続けています。 発達障害の特徴や働き方に関する内容から、恋愛・ファッション・趣味など女性ならではのテーマまで、幅広く扱っています。 「読んでいて楽しい記事」を書くのが目標です!