ADHD女子がストレスでパニック発作を起こした!発作の対策とは?

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こんにちは!るるん(@lulun_ADHD)です。

昨日、ジャニーズグループ『King & Prince』の岩橋玄樹(いわはしげんき)さんが活動休止する、というニュースを見ました。

もともと私はKing & Princeのファンでもなんでもなく、時々ZIPの「ZIP DESHIIRI(弟子入り)」という企画で目にするくらい。女の子みたいな可愛らしい顔だな〜とほのぼのしたりして。

そんな彼の活動休止理由が『パニック障害』と聞いてとても驚いたんです。
以前ドキュメンタリー番組でそのことについて語っているようなので、ファンの方々の間では周知の事実だったのかもしれませんが、あの可愛らしい笑顔の裏側にそんな辛さを抱えていたなんて、信じられません。

障害を持ちながら芸能界という特殊な環境で活躍するのは並大抵のことではないでしょう。
アイドルは人に見られる仕事ですし、たくさんの観客を前にパフォーマンスすることがどれだけのプレッシャーなのか、きっと彼は今まで不安とずっと戦ってきたんでしょうね。

芸能人とは別世界にいる私ですが、少し前にパニック発作を起こし休職→退職を経験しました。
そんな自身の経験を元に、「パニック障害とは何なのか」そして、私がパニック発作を起こした原因と「もし発作を起こした場合の対策」をご紹介します。

パニック障害について

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パニック障害とは?

パニック障害は、突然動悸やめまいなどの発作が起こり、「死んでしまうのではないか」という強い不安に襲われます。そして、一度発作を起こすと「また発作が起きるのではないか」という不安感から、度々発作を起こすようになるのです。

女性の方が男性よりパニック障害になりやすいという特徴があり、女性の発症率は男性の3倍とも言われています。中でも、20代〜30代の割合が特に多く、キャリアアップや子育てなど、ライフスタイルの変化が多い時期です。

パニック障害の主な症状を以下にまとめます。

パニック発作

パニック障害は”予期されない”パニック発作を繰り返し起こすのが特徴です。はっきりとした原因がなく突然発作を起こす・それを繰り返し起こしている場合は、パニック障害である可能性が高いです。

しかし、一度パニック発作を起こしたとしても、発作だけで済む人もいます。パニック障害に発展する人はもともと不安や恐怖心などが強かったり、人見知りが激しかったり、といった”なりやすい性質”を持っている可能性が高いのです。

予期不安・広場恐怖

何度か発作を繰り返すうちに、「また発作が起きるのではないか」という不安が強くなっていきます。

発作中に感じる「死んでしまうのではないか」というほど苦しい症状から、「今度はもっとひどい発作ではないか」と、どんどん症状がひどくなると考えてしまい、常に不安な状態が続くようになります。この状態は「予期不安」といい、パニック障害を患っている人に多く見られる症状です。

このような不安感がさらに増すと、特定の場所に対し恐怖心を感じるようになります。
「そこから逃げられないのではないか」「パニック発作を起こして恥をかくのではないか」といった、「広場恐怖」の症状です。場所以外にも、一人で外出することや電車に乗ることなどに恐怖を感じたりもします。

パニック障害になりやすいタイプ(状況)

パニック障害になりやすいタイプ(状況)の人には以下の特徴が見られます。

□過去にうつ病や自律神経失調症を患っている
□人間関係でストレスが溜まっている
□仕事や家庭のことでストレスが溜まっている
□職場や家庭の人間関係に疲れている
□完璧主義で細かいことにこだわってしまう
□自己犠牲的な性格
□肉体的に疲れている
□幼い頃人見知りがちだった、虚弱体質だった
□喘息やピル・鬱の薬を飲んでいる
□タバコやお酒、コーヒーなどの趣向品が好き

また、パニック発作の具体的な診断基準はアメリカで考えられた13の症状を採用することが多く、以下のような症状が挙げられます。
※4つ以上が突然出現し、10分以内にピークに達する

POINTパニック発作の診断基準
①心臓がドキドキする、また脈拍が増加する
②手足が震える
③手の平や全身に汗をかく
④息苦しさや呼吸の乱れ
⑤窒息感や喉の詰まりを感じる
⑥胸痛や胸の圧迫感、不快感がある
⑦吐き気や腹部の不快感がある
⑧めまいやふらつき、不安定感
⑨非現実感、自分が自分でない感じがする
⑩自己コントロールができない恐怖、気が狂いそうな感覚がする
⑪このまま死んでしまうのではないかと言う恐怖に襲われる
⑫体が痺れたり、うずいたりする
⑬寒気、またはほてった感覚がある
①〜⑩:身体症状、⑪〜⑬:精神症状

※パニック障害と似た発作を起こす病気もある(「過呼吸」「甲状腺疾患」など)ので、上記に当てはまる場合も心療内科の受診をおすすめします。

パニック発作を起こした私の場合

パニック障害の発作は「予期せぬタイミングで起こる」と言いましたが、私の場合は「大事な仕事のミーティングに間に合わないかもしれない」という明確な理由がありました。

さらに、一度パニック発作を起こしただけでその後繰り返し発作を起こすまでにはならなかったので、パニック障害とは言わないのかもしれません(不安感を柔らげる薬を飲んでいるおかげもあると思います)。

パニック発作の原因

私がパニック発作を起こした原因は「仕事」で、当時の私を先ほどの『パニック障害になりやすいタイプ(状況)』一覧に当てはめると、「幼い頃人見知りがちだった、虚弱体質だった」「タバコやお酒、コーヒーなどの趣向品が好き」の2つ以外は全て当てはまります。

これは後から調べて知ったことですが、これだけ材料が揃っていれば、パニック発作を起こしても不思議ではありません…

パニック発作を起こした状況

ここに私が発作を起こした時のエピソードを綴っておきます。
ADHDの特徴である不注意さなども関係しているので、同じくADHDでパニック発作を起こしたことのある人には通ずる部分があるかもしれません。

その日、私は自分が主体となって進行する部門ミーティングを控えていたのですが、数日前から続く顎の痛み(顎関節症のような症状、おそらくストレスによる噛み締めが原因)から喋ることや食べることも辛くなっていたので、朝一で歯科に行くことにしたのです。

情報収集や資料作成はすでにできていましたし、ミーティングまでには十分時間があるはずでした。
近くの歯科に予約をしてナビを設定し、車を走らせたのですが…しばらくして、目指している方向とは違う場所に向かっていることに気づきました。

なんと、予約した歯科は同族経営で他にも同じ名前のところがあり、私はもう一つの医院にナビを設定してしまっていたのです!
こんな時までADHAの不注意とツキのなさを発揮してしまうなんて!と自分の間抜けさに呆れました。

私は慌てて予約済みの医院に電話をかけました。
病院の方は「近くまで行っているなら、もう一つの病院も親族が経営しているので、行ってみてダメだったらこちらに来てくださってもいいですよ」と言ってくださったのですが…

言われた通り近くを探しても、裏にあるのか何回通っても見つけられない!!!もうパニックです!
ミーティングを控えているのに病院にたどり着くことすらできない状況に、冷や汗と涙が大量に出て呼吸がおかしくなり、運転もままならなくなってしまいました。

当時は運転中に泣いてしまうことが時々あったので、この時もすぐ収まるのではないかと思っていましたが、一向に落ち着く気配がなく…このまま運転していたら事故るかもしれない、と近くのコンビニに車を停めました。

パニック発作のその後

パニック発作を起こして仕事に行くことができなくなり、私は休職することになりました。
以前から通院している心療内科の医師からは「自律神経失調症」と診断され、今は抗うつ剤(エビリファイ1mg半錠)と安定剤(ランドセン0.5mg)を服薬しています。(+コンサータ36mg)

そして休職して1ヶ月も経たないうちに、「ストレスの原因から離れなければ治らない」と考えた私は退職することを決め、今はフリーランスとして生活しています。

仕事をやめた経緯や自律神経失調症などについて、詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
※タイトルはフリーランスについてですが、前半は自律神経失調症の特徴や原因について触れています。

パソコン

ADHD女子が仕事辞めてフリーランスに!メリットや向き不向きを解説!

2018年10月16日

追記:2度目のパニック発作を起こした

1度目のパニック発作から約2ヶ月半後、2度目のパニック発作を起こしました。
会社が原因、と思い込んでいたため頓服を持ち歩くこともしておらず、発作が落ち着くまではしんどかったです。

「治療中は無理をしない」また、もしクリニックで頓服薬を処方されている場合は「薬を持ち歩く」ようにしましょう!

パニック障害の治療

シロツメクサ

「このまま死ぬのではないか」そんな強い恐怖に襲われるパニック障害ですが、パニック発作自体が命に関わることはなく、治療によって症状をやわらげることのできる病気です。

しかし、パニック障害は「完治」の状態を客観的に図ることが難しいため、現状では「完治するのか」という問題には明確な答えは出ていないません。
医師によっては「一定期間発作が起きなければ完治」とみなす場合もあるようです。

治療の種類は2つ

パニック障害の治療には『薬物療法』『認知行動療法』があり、両方を取り入れるとより効果的だと言われています。

医師の診断を元に、症状に合わせた治療法を試していくことになります。
症状や医師の診断によって治療法は異なるので、ここではそれぞれの治療法について簡単に説明します。

薬物療法

・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
・抗不安薬
・三環系うつ薬

パニック障害の治療には上記のような薬剤が使われます。
特によく選ばれるのが「SSRI」で、これは脳内のセロトニンを増やす役割を持っています。効果が出るまでには2〜3週間ほどかかります。

認知行動療法

パニック障害を抱える人は、多くの人に普通に起きていること(心臓のドキドキや呼吸が早くなる、など)を過剰に捉え、「死ぬかもしれない危険な状態」と誤って認識してしまうそうです。

認知行動療法では、そのような問題を医師とともに客観的に捉えられるよう整理します。
また、具体的な方法としては、リラクゼーションなどの不安を処理する方法だけでなく、あえて回避している場所や状況を経験することで不安を無くしたり、不安を処理する方法を身につけます。

パニック発作を起こしたら

突然パニック発作を起こすと、「延々にこの苦しみが続くのではないか」ととても不安な気持ちになります(発作は大体10分〜30分ほどで収まります)。

私自身、どうすればこの苦しみがなくなるのかわからず、当時は深呼吸することくらいしかできませんでした。しかし、一般的に良いとされている深呼吸もパニック発作中は逆効果であることを後から知ったのです。

ここでは、私が実際に医師から教わった『心を落ち着ける方法』2つをご紹介します。
引用元:AskDoctors
↑実際のやり取りはこちらからご覧になれます。

発作をやわらげる方法2つ

心を落ち着かせる眼球圧迫法

症状を感じたら、眼球を軽く圧迫して、静かに呼吸して、吸気と呼気を一つひとつ、ゆっくりと確認しながら、それだけに意識を集中してみてください。
ただ、深呼吸にはならないよう気をつけてください、逆効果です。
眼球の奥の、自律神経の安らぎの神経系である副交感神経節が刺激されて、気持ちが落ち着き、症状も軽減するかもしれません。

前述した眼球を軽く圧迫する方法と…
それで不十分であれば、顎関節の付け根(ここにも副交感神経節があります)も圧迫すると効果的です。
人差し指から小指で眼球を、親指をスライドさせて顎関節の付け根の内側にいれて、そこを圧迫してみてください、作用が強化されます。
引用元:AskDoctors

これは自律神経の乱れを整え、気持ちを落ち着ける方法です。
専門医が深呼吸は逆効果であることを指摘しています。

呼吸法(マインドフルネス)

それと、現実をありのままの受け入れられるようになることを目指す、簡易マインドフルネスを試してみてください。
座禅を組めれば理想的ですが、イスにでもよいですから、ゆったりと座り、両手の親指同士の先を合わせ、一方の手にもう一方の手をのせて、組んだ足あるいは膝の上におき、閉眼して呼吸のみにに注目します、静かにおだやかに呼吸してください。
呼気と吸気を、それぞれ「いち、いち、いち」、「にぃ、にぃ、にぃ」と唱える感じでなさり、それに意識を向けてください。
無の心境に近づけるといいます。
最初は5分程度、次にはさらに長くして、15分くらいまでもってゆくとよいと思います。
これを毎日、朝を基本に適時やってみてください。
少しずつ心が動じなくなれるかもしれません。
引用元:AskDoctors

こちらは簡易的にできる『マインドフルネス』です。
眼球圧迫法のように即効性のあるものではありませんが、続けることで動じない心がつくられます。

まとめ:パニック障害は治療でよくなる病気

今回は、私自身がパニック発作を起こした経験から、パニック障害の原因や症状・対処法などについて書きました。

現在パニック障害の症状に悩まされている人は「病気が治らないのではないか」「もっと悪くなるのではないか」と不安な気持ちが強いと思います。

しかし、パニック障害は『薬物療法』や『認知行動療法』を併用することによって症状は改善する可能性が高い病気。
もしまだ医師にかかっていないのであれば、できるだけ早く診てもらうことをおすすめします。

また、不安な気持ちが強い時は、是非『眼球圧迫法』や『呼吸法(マインドフルネス)』を実践してみてくださいね。

認知行動療法は即効性があるものではないので「こんなことやったって」とネガティブに考えがちですが、続けることで効果を感じることができます。

コツコツ続けて、穏やかな心で過ごせると良いですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

るるん

20代後半・女性のADHDフリーランサー(デザイン/ライター)。 大学時代、二次障害の鬱をきっかけに発覚、それからは「ADHD女性の生き方」を模索し続けています。 発達障害の特徴や働き方に関する内容から、恋愛・ファッション・趣味など女性ならではのテーマまで、幅広く扱っています。 「読んでいて楽しい記事」を書くのが目標です!